まず、シンブが受注する金型様式で最も割合が多いのが「順送型」です。製作に必要な工程を順に並べて置き、順番にプレス加工をして最後に完成品が排出される、ほぼオートメーション化された金型です。複雑な形状や厳しい公差の製品は工数が掛かる分、金型サイズも大きくなり、この傾向は今後より進むのは確実です。
さらに日本から海外への輸出も考慮した場合、金型の軽量化を目的とした材料選定、例えば硬質アルミ材などの使用や、最適な工数選定により最善の金型サイズを追求した省スペース化。
また、量産時のトラブルやそれに対処し易いオペレーターに優しい、メンテナンス性能を充分に考慮された金型設計。
この3点がこれからのプレス金型に求められる大きな要素と捉え、日々の改善のテーマとして取り組んでいます。また、最適工数のシュミレーションを補助する、将来的なCAE導入も視野に入れています。